ポイント紹介

ポイント紹介

POINT 1

セノーテについて

セノーテとは

セノーテ = 泉? 地下水脈?!

セノーテ(Cenote)とは主にメキシコのユカタン半島に点在する淡水の泉を総称して呼ばれています。その数は3000箇所以上と言われています。
しかし、実はそのセノーテは単なる泉ではなく、地中に洞窟として生成されておりセノーテ同士が繋がっている巨大な地下水脈であり、一部は海にも繋がっているということが長年の調査により判明しております。
そんな謎めいたセノーテには起源は諸説ありますが、一つは280万年前に遡ります。
珊瑚礁などからなる多孔質の石灰岩の半島は酸性が含まれる雨により地下をゆっくりと溶かしていました。地下のケーブは海とも繋がり、雨水と海水の両方で満たされていました。
8万年前。地球全体が寒冷化し、氷河拡大に伴い水面が急激に低下しました。それにより空洞となった洞窟にはミネラルが蓄積され鍾乳石や石筍を生成していきました。
5万5千年前。地球が温暖になり氷河が溶け水面が上昇しました。再び洞窟は水中になり、また長い年月をかけ雨により地中は溶かされて空洞は大きくなりました。
1万5千年前。再び地球全体が寒冷化し、水面が急激に低下しました。それにより水の支えを失った薄い天井に空洞は崩落してしまいます。それは現在のセノーテと呼ばれるようになりました。
そして現在の水位に戻ったと言われています。

セノーテとマヤ文明

そんな長い年月をかけてできたセノーテですが、名前の由来にはマヤ文明が深く関わっています。
現地の言葉では元々「井戸や泉」を意味する「tz´onot」と言われていました。ユカタン半島全域には山も川も存在せず、水源としてマヤ文明の人々には欠かせないものでした。
古代より文明が栄えた場所は川や海の近くでした。それに変わるものとしてセノーテがあったおかげでマヤ文明は繁栄しました。当時の人々はその水源を中心に生活をしていまいしたが、また、神聖なものとして崇拝の対象にもしていました。
そのため、その泉にお供物や陶器と言ったものが投げ込まれることもあり、現在でも陶器や、空洞の頃に入り込んだ生物の骨なども見ることができます。

ハロックライン

前記したように実際はセノーテ同士のみならず海まで繋がっていますが、このことは広く知られていません。
そのため淡水だけではなく海水が流入している場所もあります。セノーテの中には淡水と海水の境目があり、流れがほとんどない場所では上下ではっきりと別れています。
それを境目、または層をハロックライン(halocline)と呼びます。
海水と淡水で光の屈折度が違うため境目をライトで上下すると影がしっかりできて、その存在を実際に目で見ることができます。
よって泉であり、地下水脈であり、海の一部ということもできるのです。
地下に広がる風景は濾過された地下水が広がり、普通では体験できないような透き通った水に広がる光景と、途方もくれるような長い年月をかけてできた鍾乳石の洞窟が広がっています。

透明度

石灰岩の地質で濾過された雨水は地中を伝いセノーテへと流れ出ています。そのため濾過されたクリアな水で水中が満たされています。
セノーテでのダイビングでは海のダイビングとはまた一味ちがう、澄み切った水中世界を味わうことができるのです。
オブジェクトの写真を撮ると遮るものが何もないため陸上と間違えるほどクリアに見えます。
そのため、水中に差し込む光でさえ拡散する障害もないため、はっきりと最後まで光の光線を見られます。
ユラユラ揺れるものは光のカーテンに見え、水底30mまで差し込む光はスポットライトや光のビームにも見えます。

硫化水素

水中には地上から落ちた枝や葉、折れた大木などが水中に蓄積しているセノーテが存在しています。それらの堆積物から硫化水素のガスが発生し、煙のような形状で水中およそ30mに滞留しています。

その硫化水素の煙が多い部分ではまるで雲海にも見えるほど濃い場所もあります。堆積した土と相まって雲の上に浮かぶ島にも見えてきます。ダイバーを入れて写真を撮ると、人が空を飛んでいるようです。

実際が見ることが出来る硫化水素

セノーテ基礎情報

水温:通年25〜27℃ ウエットスーツ5mm前後 寒さに不安のある方はフードベストがオススメ!
透明度:30m〜無限?!

エリア別セノーテ紹介

Aエリアセノーテ

チャックモール(Chac mool)

1つのセノーテで2つのルートを選択できるポイントです。
「リトルブラザー」ルートはエントリー口は小さめですが、中は広いトンネルになっています。別のセノーテを通るルートです。途中には鍾乳石がついたまま崩落した巨大な天井や、小ホールのエアードームへ浮上できます。
そこには地上の木々が根を這わせて到達してできた巨大な根っこが生成されています。
「ククルカン」ルートはセノーテを代表する巨大な光のカーテンが全面に広がっているルートです。無限の透明度に差し込む光は真っ直ぐ水底まで伸びており、絶景が広がっています。
そしてここのセノーテには専属のプロカメラマンがいるので、プロの素敵な写真を購入することができます。

エデン(El Eden)

エントリー口は広いオープンウォーターと水草の草原が広がっているので、初日の方でも安心してセノーテデビューができます。約直径10mの巨大なトンネルを進むと遠くからうっすらと光が見えてきます。トンネルの先に広がるのは光のカーテンです。

「写真でみた風景!」っとまさに思わせる絶景のスポットが目前にみることができます。

途中、淡水と海水の境目にあるハロックラインを通過するので、セノーテ独特の光の屈折や温度差を体感できます。

ドキドキワクワクする最高のシチュエーションのセノーテです。

チキン ハ(Chikin ha)

洞窟を進むとそこには何万年もかけてできた巨大な鍾乳石や石筍がたくさんあり、また、崩落した天井や数えきれないほどの不思議な形をした巨大岩を見ることができます。それらは水中にあることで、今もそのままの形を保ち続けています。
ルートの途中には別のセノーテにも繋がっているところがあり、水中から陸上を見上げ青々とした木々を眺めると、まるでアニメーションの世界に自分が入り込んだような素敵な空間を体験できる、そんなセノーテです。

タージマ ハ(Tajma ha)

*ツアー休止中

1つのルート内にいくつものセノーテを中継するバラエティー豊富なセノーテです。
エントリー口は大きくないものの、中へ進むとたくさんの風景を見ることができます。
夏の時期には岩の隙間から真っ直ぐ光が差し込み、暗闇に3本のレーザービームが出現します。
雨の多い季節には、陸上から流れこんだ水の影響でエメラルド色に変わるセノーテを見ることができます。現実世界とは思えないような幻想的なセノーテに変わります。
秋冬の時期には、太陽の位置が低くなり斜めから光が差し込むので、時期限定の光のカーテンができあがります。
ルートには途中浮上ができるポイントもあり、ぽっかり空いた穴から木々を見ることができるスポットを楽しむことができます。
その時期ならではの景色が見れる1年を通して楽しみいっぱいのセノーテです。

Bエリアセノーテ

ドスオホス(Dos ojos)

ドスオホスとは「2つの目」を意味するスペイン語で隣り合った大きな2つのセノーテを指します。もちろん中は繋がっており、エントリーするとすぐ向こう側が見えるぐらいの距離です。
その大きなセノーテには2つのルートが存在します。
「バービーライン」ルートは巨大なトンネルを通り、2つ目のセノーテの脇を通ったり、道中には大きな鍾乳石のトンネルや開けたところには石筍や石柱をみることができるルートです。
「バットケーブ」ルートは巨大な鍾乳石でできた壁やウェディングケーキのような形をした石柱など、変わった形の鍾乳石の部屋を通って進みます。そこでは鍾乳石が生成されるのに必要な長い長い年月を目の当たりにすることができます。途中浮上ができる広いホールへ出ると、ルートの名前になっているバットケーブへと行くことができます。名前の通りそこには少し小柄のコウモリがたくさん生息しています。夏の期間限定で天井に空いた小さな穴からスポットライトのように光が差し込みます。
見所満載でとても人気があり、世界を代表する巨大セノーテです。

ピット*(Pit) ※1

数少ない巨大な縦穴の形をしているセノーテです。水深は約30mあり、吸い込まれるような透明度のため、水面から水底までしっかり目視ができます。そんな透明度無限のセノーテには夏の時期になると真上から太陽の光が差し込むので水底30mまで真っ直ぐ降り注ぐ光のビームは圧巻。そしてこのセノーテは奥行きがあるため、少し薄暗いところからこの縦穴の全貌をみることができます。大自然の壮大さを肌で体験できるそんなセノーテです。

ニクテ ハ(Nicte ha)

 オープンエリアは広く、そこには蓮の葉と水草が自生している幻想的な風景が広がっています。内部へ進むと、小さく細かい鍾乳石や石柱が生成されています。途中オープンエリアを通ると、少し開けたところには光と蓮の葉が背景になる絶好の写真スポットがあります。また特殊な地形をしていて流れがあるため、セノーテが本当に地下水脈であることを肌で感じられます。

タクビ ハ(Taak bi ha)

エントリー口が地下にあるちょっと変わったセノーテです。階段を降りるとそこは小ホールほどの開けた場所へ降ります。そこからエントリーを行います。外界と小さな穴でのみ繋がっているため、信じられない透明度を誇ります。浄水の中を泳いでいるような感覚になります。
そして水中には無数の小さな鍾乳石は生成されていています。
エントリーする前からドキドキワクワクさせてくれて、その先には無限の透明度という幻想的なセノーテです。

ドリームゲート(Dream gate)

ジャングルの中に大きく陥没してできたセノーテです。セノーテの中は小さな無数の鍾乳石が天井から生成されていてまるでつららのようです。水底には逆に無数の石筍があるため剣山のような風景が広がっています。途中の天井には空気が溜まり、反射した鍾乳石をみるとまるで空中に鍾乳石のハリが水中に浮いているように見える面白い光景をみることができます。

長いルートになっているため2回のダイビングに分けて楽しむことができるセノーテです。

カサセノーテ(Casa cenote)

海のすぐ隣にある海水のセノーテです。海から流れ込む海水によって、他のセノーテとは少し違った生態系が生息しています。太古の昔から現在まで姿を変えていない古代魚ターポンが生息しています。またルート上には沢山のマングローブが自生しており、その下を泳ぐことができます。地面から伸びたマングローブの根を下から見上げると、まるで天井のように見えます。
広く明るいエリアがたくさんあるので、洞窟と外とのコントラストがとても綺麗なポイントです。
水深も浅いため、セノーテが初めての方にも優しいセノーテです。

※1:以下の条件を満たしている方のみのご案内になります

①アドバンスダイバー(それに準ずる資格)以上のライセンスをお持ちの方
②当店でのセノーテダイビング二日目以降

Cエリアセノーテ

アンへリータ(Angelita) ※1

数少ない縦穴の形をしている一風変わったセノーテです。水の循環が余り行われないセノーテのため少し透明度が低いですが、縦穴をゆっくり潜降していくとそこには自然発生した硫化水素の雲と堆積した土と沈んでいる木々が折り重なった光景が広がっています。真ん中にその堆積した山が見えるので、まるで雲海の空を飛んでいるような景色です。硫化水素の雲の層へ入ることができるので、まるで人が吸い込まれるような動画を撮ることができます。

おとぎ話に出てくるような不思議な世界を是非体験してください。

カーウォッシュ(Car wash : Aktun ha)

カーウォッシュ
(Car wash : Aktun ha) 

幹線道路のすぐ横にあり、元々タクシーの洗車場として使われていたことからカーウォッシュとも呼ばれていた場所です。
オープンエリアがとても広いセノーテです。そこには繁茂した水草と蓮の葉が自生しており、大草原を飛んでいるような体験ができます。さらに、たくさんの淡水魚が生息しているため、まるでジブリの世界にいるようです。セノーテの中へ進むと、そこには鍾乳石や昔使っていた小さな壺などをみることができる特別なセノーテです。
スノーケルや観光客にもとても人気なセノーテです。

カラベラ(Calavera)

トゥルムの街から近く、アクセスが良いため観光客にも人気のセノーテです。流れがないので海水と淡水の境目にできたハロックラインがはっきり見れる幻想的なポイントです。ライトの光を当てると光の屈折で影が現れます。鍾乳石が綺麗に残っていたり、侵食して変わった形をしているものを見ることができます。また、太古より堆積した地層の断面には無数の珊瑚の化石や貝殻、動物の骨などが見られるちょっとした博物館のようになっています。

※1:以下の条件を満たしている方のみのご案内になります

①アドバンスダイバー(それに準ずる資格)以上のライセンスをお持ちの方
②当店でのセノーテダイビング二日目以降

Dエリアセノーテ

サポテ(Zapote) ※1

プラヤデルカルメンから北上したセノーテ群にある縦穴の形をしたセノーテです。直径約5mの縦穴を潜降すると水深20mから開けたエリアに到達します。そこには世にも珍しい大きなベル状の構造物がたくさん見られます。バクテリアや暗さなどのいくつかの要因によってできたベルは現在でも成長を続けています。大きいものでは人がすっぽり入ってしまうほど巨大なものもあります。さらにそのすぐ下には硫化水素の雲があるため、かなりおどろおどろしい風景。
その影響もあり、ベルには「ヘルズベル」という名前がつけられました。
水深こそありますが、ここでしか見ることのできないとても珍しいものが見られます。

マラビジャ(Maravilla) ※1

スペイン語で「素晴らしい、驚異」の意味のMaravilla。まさにその言葉がピッタリなセノーテです。エントリー口は直径約10mのなんの変哲もない泉ですが、エントリーするとそこは巨大なドームです。野球場ほどの大きなホールになっていて、エントリー口はその天井に位置しています。そのため天井から降り注ぐ光が約30mに停滞している硫化水素の雲海にあたり、まるで舞台のステージに当たるスポットライトのような素晴らしい風景を見られます。

※1:以下の条件を満たしている方のみのご案内になります

①アドバンスダイバー(それに準ずる資格)以上のライセンスをお持ちの方
②当店でのセノーテダイビング二日目以降

POINT 2

コスメル島について

カリブ海に浮かぶリゾートアイランド。透明度30m オーバーとカリビアンブルーの海

コスメル島とは

プラヤデルカルメンから直通フェリーに乗りおよそ40分で行けるリゾート島です。
人口約10万人の観光産業が盛んな島です。
国際空港や豪華旅客船が停泊する港もあるため主にアメリカからの旅行客がたくさん来島します。
アメリカから飛行機に乗り2時間で来られるので、日本の沖縄の離島のようなイメージです。

透明度

コスメル島は石灰岩でなる平坦な島なため、濾過された雨水は地中を通り海へ流れ出ます。

数々の要因から、年間を通して平均透明度は30mを超えます。いい時は40m以上の透明度があります。

流れのあるポイントが多いので、中性浮力をしっかり取って流されていると空を飛んでいるような感覚になります。

水温

南国の島なので、緯度はほぼハワイと同じ、台湾よりも少し南の緯度です。そのため温暖な気候で1年を通して水温も高くなっています。

時期平均水温推奨ウエットスーツ
11月〜4月26℃±3.5〜5mmフルスーツ
5月〜10月30℃±3mmスプリング〜フルスーツ

水中の風景

1年を通して水温に大きな差がないためか、ウミウチワなどのソフトコーラルがとてもたくさん見ることができます。
島は保護地域にもなっているので、ダイビングに対しての保護規制はもちろん、漁の規制もあり、水中生物はとてもフレンドリー。
大きなバラクーダが単体でゆっくりと近づいてきたり、エンジェルフィッシュがダイバーの泡で遊んでいたりと、なんとも微笑ましい場面に遭遇することもできます。

生態系

カリブ海の離島のため、太平洋で見られる生態とは少し異なります。
似ている種類もたくさんいますが、どことなく色が違っていたり、初めて見る水中生物と遭遇できます。
ここでは数種類ご紹介いたします。

スプレンディットトードフィッシュ

まずはコスメル島にきたからには見ていただきたいお魚No1!
コスメル島にしかいない固有種のスプレンディットトードフィッシュです。
一見ナマズのような見た目をしていますが、その模様はとてもカラフル。
普段は岩と砂地の隙間にいるので日中見る時は基本的に顔の正面から見ることができます。
顎髭と口が最大の特徴的です。
体色、鰭ともにとても鮮やかな色をしています。
全長は15~20cmほどの大きさになります。

エンジェルフィッシュ

(クイーンエンジェルフィッシュ、フレンチエンジェルフィッシュ等)

カリブ海といったらまずはこのエンジェルフィッシュ。
日本のヤッコの仲間に当たります。
固有種で、カリブ海でしか見ることのできない種類です。
色鮮やかなクイーンエンジェルフィッシュはその名にふさわしい見た目をしています。
青い体に黄色のアクセント、おでこの黒い模様が特徴です。
フレンチエンジェルフィッシュは全身が黒色をしており、黄色のアクセント、黄色の目が特徴です。
全長約20cm〜45cm、水深5〜25mほどに生息しています。

スポテッドドラムフィッシュ

これもカリブ海の固有種の種類になります。似ている種類のハイハットもいますがこのドラムフィッシュの最大の特徴はその背鰭です。
白と黒の模様がありひらひらとした綺麗な背鰭が特徴です。
幼魚の時は体が小さいためより長く見えて、かつ尾鰭も長いためひらひら、ちょろちょろと泳ぐとても可愛いお魚です。
岩の影に隠れて生活をしていて、多い時は幼魚3〜5匹で生活している場面もあります。
動きがすばしっこいので中々写真に収めるのは難しいので動画での撮影がおすすめです。
全長は幼魚であれば2cmほどから見られ、成魚だと25cmほどになります。

ダイビングスタイル

コスメル島は海洋保護地区のため、ダイビングなどの船を利用したマリンアクティビティーはリーフ地帯でアンカーを用いての停泊が禁止されています。
そのため全てのボートダイビングはドリフトダイビングになります。
ドリフトダイビングと聞くと中上級者向けとイメージされる方もいるかと思いますが、決してそうではなく、あくまでアンカリングができないためにドリフトダイビングというスタイルになっています。
そのため流れがあるポイントもありますが、緩やかで初心者の方でも安心してダイビングできるポイントもあります。
アンカリングのダイビングではないので、広範囲を気兼ねなく広々とダイビングを行えます。

まずはお気軽にご相談下さい

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